昨日という日は思い出すには遠く

過去は振り返るにはあまりにも脆い

 
だけど僕たちはふりかえらずにはいられない

きっとそこには

なくしてしまった羽の欠片たちがあって

それを想わずにはいられないからだ
 
そんな僕たちを見て、未来たちは

ただ嘲るだけ…
 
でも、振り返った過去たちは

やさしく微笑んでこう言うんだ

「今度は未来のほうにふりかえってみなさい」
 
するとそこには未来はなく

ただ白く広い野原があるだけ
 
そして僕たちは知る

僕たちの前に道はなく

過ぎ去った過去たちが

野原を歩く僕たちの

一足のクツになるってことを…