帰りの電車の窓の中

映るのは僕の顔?

それとも君の幻?

 

僕の顔には君への想い

君の幻は僕の想い

 

動き出した君への想いは

各駅停車の電車のように

一歩一歩君のもとへと近づいてゆく…

 

いつかこの線路の先にある

終着駅へと辿り着けたなら

君に焦がれるこの想いが

君のもとへと届いたのなら

 

僕はきっと手に入れられる

騒音に消されることのない

揺るぎない確かなもの…

 

この電車には時刻表もなく

途中下車すらできやしない

 

僕のもつ二つの荷物は

決して終わることのない

君への想いと

決して変わることのない

明日への願いだけ…