飛べない羽に意味はあるのか
背中の重りを切り捨てたなら
この両足でうまく歩けるだろうか
いまこの羽を切り捨てたボクを見て
あの鳥達は何を思うのだろうか
ただ嘲るのか
言葉をかけてくれるのか
たとえどんな言葉でも
ボクはきっと受け入れられる
冷たい地面を歩くボクには
ちがったものが見えると思うから
だからボクはあごをひき
黒い瞳で前を見る
新たな一歩を踏み出すのだ
次の一歩も重くはない
もうボクには
飛べない羽はないのだから