はらはらと 灰色の空から舞い降りる 幾千の粉雪たち ボクの視界を埋め尽くし 白い世界をつくっている 両手を合わせても 儚く溶けていく雪だけど こんなにたくさんの雪が 世界中に降り注いでいるなら ひとつくらい 願い事をかなえてくれる 天使の羽があってもいいのに… そしてもしその羽が ボクのところに降りてきたなら ボクはきっとこう願う 「どうかあの人のところに届いてください」 あの人の願いはいつだって ボクの願いだったから どうかあの人の願いを この羽が叶えてくれますように